うちの犬のウンチ、これで大丈夫?犬のウンチを評価する「4つのC」

2020/08/19 更新日:2021/11/12

犬 ウンチ

あなたは、うちの子のウンチの見た目や量がこれで大丈夫なのかどうか、どんなウンチが「正解」なのか、考えたことはありますか?

これはとても良い疑問ですね!

犬たちのウンチをジロジロと観察するのは、特別楽しい作業ではありませんが、ペットの健康状態を把握するにはとても良い方法です。

ペットのウンチについては大量の書籍や論文がありますし、たくさんの獣医師や専門家たちが来る日も来る日も多くの時間を費やしてウンチを分析したり、ウンチについて議論したりしています。

ウンチの観察は、ペットの健康に関するたくさんの疑問を解決するだけでなく、潜在的な問題の危険信号に気付く手助けにもなります。

ですので、愛犬の体調がなんとなく悪く、動物病院に行ってみようとするときは、直近で排便したウンチのサンプルを持参することをおすすめします。ほとんどの獣医師は、その準備をとにかく歓迎してくれるはずです。

犬のウンチを評価する「4つのC」

ここではドライフードを主食にしているペットのウンチを評価する4つの「C」についてお話しします。

うんちの色:Colour(カラー)

うんちの色

ウンチの色は茶色が正常です。

正常範囲で、茶色をベースにした濃淡(少し薄い色や焦げ茶色)や少しのカラーバリエーション(黄色っぽい、緑っぽいなど)が出ることがあり、それは問題ありませんが、次のような色の場合は注意が必要です。

たとえば、赤。血便になればさすがにすぐ気づくはずですが、ウンチに血や血の筋が見られる場合は下部腸管の出血を示している可能性があります。また、黒い便は胃の出血を示している可能性があります。薄い黄土色や黄色がかった便は、肝臓、胆嚢または膵臓の問題を示している可能性があります。

色の変化が1回見られても慌てる必要はありませんが、変化が1〜2回以上続く場合はサンプルを取り、かかりつけの獣医師にチェックしてもらいましょう。なお、人工の着色料を含むペットフードを与えている場合は、この成分がウンチの色に影響を与えている可能性があります。

うんちの粘度・硬さ:Consistency(コンシステンシー)

うんちの粘度・硬さ

古くからカナダのペットフード業界では、犬のウンチの理想的な粘度を「トッツィロール」と例えていました。この例えは真実からそれほど遠くない表現です。(※トッツィロール:ココア味の細長く焦げ茶色のソフトキャンディー。やわらかいキャラメルのような食感でアメリカのロングセラーのお菓子です)

ウンチは適度に固まって丸太のような円柱状になることが健康的であり、乾燥しすぎたり、硬すぎたり、水分が多すぎたりする場合は、健康的なウンチとは言えません。また、落ちたウンチは、柔らかい粘土のような粘稠度があり、落ちた面にほとんど付着することなく、きれいにそのままの形で拾うことができるはずです。

水分が不足していたり、ペットが長時間緊張した状態で過ごしたりしたときに、ウンチが乾燥しすぎる場合があります。

逆に、ペットによっては、緩い(水っぽい)ウンチになりやすい子もいますが、これをその子の自然な体調の変化として許容するかどうかは、「ウンチの形」が正常かどうかか判断のバロメーターになります。

また、食べ過ぎてしまった子や、ストレスに弱い子は、突然下痢を起こすことがあります。いずれにせよ、形のないウンチ=下痢が数回以上続く場合は、かかりつけの獣医師に相談が必要です。

うんちの表面の様子:Coating(コーティング)

うんちの表面の様子

繰り返しになりますが、健康なウンチは、落ちた面に残留物が付着せず、出たときの形をそのまま残してきれいに拾えるはずです。つまり、ウンチの表面は、ほとんど均一で綺麗な見た目のはずです。

もし、ウンチに粘液状のコーティング、ゼリー状の付着物、または血液の付着がある場合は、ペットの結腸に問題がある可能性があります。

このような症状が1回だけ見つかることは大きな問題ではないこともありますが、排便ごとに異常なコーティングが見られる場合は、必ず動物病院を受診しましょう。

うんちの中身:Contents(コンテンツ)

うんちの中身

ウンチの中身?!嫌な話かもしれません。

しかし、ペットのウンチを分解して内容物を観察すると、飼い主として知っておくべき情報を発見できることがあります。例えば、

  • 犬の場合は「内緒で遊んでいる秘密のおもちゃ」の存在を明らかにできるかもしれません。ウンチからお気に入りの布製品の端切れやプラスチックの欠片が出てくる場合があるからです
  • 猫のウンチから被毛の束が出てくれば、毛づくろいをどのくらいしているかが分かるだけでなく、過度なストレスがかかっていることを示している可能性を発見できます。
  • 過剰な草が出てくる場合はお腹トラブルを示している可能性があります。
  • 小さなご飯のような小片や、ゆるく長い紐状の生き物が発見されたら・・・寄生虫です!!すぐに獣医さんに行きましょう!

このようにウンチの内容物には情報がたくさんあります。しかし、中身を知りたいけれど「私には手に負えない!」と思う気持ちはごもっともです。かかりつけの動物病院に相談してみましょう。

どのタイミングで動物病院に行くか

うんち 動物病院

上に述べたような健康なウンチが崩れ、軟便や下痢の症状が発生したら動物病院の受診を考えなくてはいけません。しかし、犬が下痢をする主な原因がある程度分かっていれば、どのくらいの緊急度なのかを冷静に判断できます。

主な下痢の原因

普段と違う環境や刺激が原因で下痢になってしまう

犬はもともとルーティン(普段通りの過ごし方)が好きな動物です。もちろん、飼い主と知らないコースを散歩したり旅行したり、普段と違う刺激も大好きなのですが、こうした変化でストレスを感じると胃腸の動きが悪くなり、軟便や下痢になってしまうことがあります。

特に1歳くらいまでの子犬時代は、人生(?)経験が少ないこともあり、未体験の事柄に遭遇するとすぐにお腹を壊してしまう、という子も少なくありません。こうしたことが原因の軟便や下痢は、経験値が重なっていく2歳ごろになってくると自然と収まる場合が多いです。

しかし成犬になっても、その子が不安に思うこと、例えば長時間のお留守番やペットホテルでのお泊まり、知らない人の来客、大きな物音、などが原因で軟便や下痢になることがあります。できる限り取り除いてあげるか、大丈夫、大丈夫と声がけして安心させてあげましょう。

楽しい行事である旅行やドッグランなども大きな刺激になってお腹に影響してしまう場合もありますので、その子の性格や体質に合わせた行程を組んであげることがとても大事です。「旅行では特別なごはんを!」と気合が入る気持ちは分かりますが、それが2重の変化になってしまうことをイメージし、普段のご飯を用意していく、食べさせ過ぎないようにするなどの注意も必要です。

このような原因の下痢は、不安が解消されて普段の気持ちを取り戻せば落ち着くことが多く、軟便程度や軽度の下痢であれば緊急度はそれほど高くなく、自宅で食事の量を調整し、水分補給をしっかりしてしばらく様子を見てみるのもひとつの判断となります。

食べたものが原因で下痢になってしまう

単純な「食べすぎ」は軟便や下痢になる主な原因のひとつです。オヤツの量などもふくめ心当たりがある場合は食事の量を少し加減してみましょう。

特定のフードや食材によって下痢を繰り返す場合には、食物不耐性や食物アレルギーの可能性が考えられます。元気はあるが、慢性的に軟便が続いていたり皮膚のかゆみなどを伴ったりする場合は現在のフードを見直してみると良いかもしれません。

軟便や下痢が続く場合は動物病院への受診をオススメします。予約を取得し、時間がとれるときに受診して相談してみましょう。

一方、フードでないものを誤飲・誤食してしまって下痢になってしまっているときは緊急度が高いケースがあります。嘔吐を伴うことも多く、場合によっては緊急対処が必要ですので、すぐに獣医さんに連絡しましょう。

ウイルス・細菌が原因で下痢になってしまう

下痢の症状が出る主なウイルスには、パルボウイルス、コロナウイルス、犬ジステンパーウイルスなどがあります。免疫力の弱い子犬や高齢犬では重症化しやすいため、注意が必要です。ただ、これらのウイルスはワクチンで予防できます。かかりつけの病院で適切にワクチンを接種しておくと安心です。

次に、細菌が原因となるケースです。犬の下痢の原因となる主な細菌には、クロストリジウムやカンピロバクター、サルモネラ、大腸菌などがあります。実は、このような細菌は健康な犬の便にもみられます。上に述べたような環境や食べ物の変化などをきっかけに、もともと自身の体内にいたこれらの細菌が急に増殖してしまうと下痢を発症します。その他、細菌が口や鼻から体内に入って感染する場合もあります。

環境などの変化が原因で、一時的に腸内環境のバランスが崩れているようなら様子を見る判断もできますが、元気がない、下痢の症状がひどい、血便がひどいなどの様子が見られる場合は、重症化の可能性がありますので早めに動物病院を受診しましょう。便検査で細菌が見つかれば、細菌の種類に合わせた抗生剤などを処方してもらえます。

寄生虫が原因で下痢になってしまう

犬の下痢の原因となる主な寄生虫には、「回虫」「鞭虫」や「マンソン裂頭条虫」、「ジアルジア」「コクシジウム」などがあります。ウンチのCの「コンテンツ」の章で述べましたが、これらの寄生虫は目で確認できることがあります!

寄生虫がいてもケロリとして元気な子も多く、それほど緊急性がない場合もありますが、寄生虫がいるとどんなフードを与えてもいまいちウンチが安定せず、軟便を繰り返す場合がありますし、寄生虫の種類によっては悪影響が多い場合もあります。

目で見えたときには必ず動物病院を受診しましょう。

内臓疾患が原因となる場合

膵炎や、肝臓・胆嚢・腎臓のトラブル、消化管の腫瘍、子宮蓄膿症など多くの病気に関連して、下痢を起こすことがあります。食欲や元気の低下を伴うことも多くあります。

いずれにしてもストレスやフード変更などの心当たりがなく、下痢が続く、嘔吐や元気・食欲の低下が見られる場合は、何かしらの病気にかかっている可能性があります。

特に何度も嘔吐している場合やぐったりしている場合には、膵炎や中毒などを発症している可能性がありますので、最も緊急度が高いケースと考えて、直ちに動物病院を受診しましょう。

合わせて読む獣医師への10の質問

ペットのウンチを注意して観察することはとても重要です。

最初はちょっと気が引けるかもしれませんが、「ウンチパトロール」をしっかり行いましょう!体調が良いときのウンチをしっかり覚えておけば、うちの子の体に合うペットフードを選んだり体調の変化に早く気付いたりすることができます。

日ごろから、その子にあったフードを選んで腸内環境の整いやすい食事管理を心がけ、少しの変化では揺らぎにくい体作りを目指しながら、健康管理の頼もしいサポート役としてウンチ君を活用してくださいね!

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この記事を書いた人

きっしー ペットキュリアン ブランドマネージャー

幼少より動物好き。なぜか乳牛に心を奪われ、大学時代は「飼育ストレスが乳生産に与える影響」が研究テーマ。その中で、どんな生き物のどんなライフステージおいても重要な「餌・ごはん・栄養」に興味が湧き「餌好き」に。現在の愛犬はトイプードル2頭。広島県出身で地元とカープを愛しペットには広島にちなむ名前をつけている。犬達と車中泊で「晴れた場所」に行くことが心の糧。ペット栄養管理士。

Val Culpin

ヴァルはペットキュリアン社に14年以上在籍しています。1978年に犬のゲームに参加して以来、犬が大好きで初めて飼った犬はゴールデンレトリバーでした。それ以来、ブリーダー、ドッグショーへの出陳、ドッグトレーナー、フリスビードッグやアジリティの愛好家として活躍しています。ゴールデンレトリバー、ジャックラッセルテリア、ボーダーコリーなどのさまざまな犬と一緒に人生を楽しんでいます!

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