犬にダニ(マダニ)を見つけたときの対処方法と予防法

2020/10/27 更新日:2021/11/26

犬 ダニ マダニ

『ダニ』―あの小さな吸血鬼のことを考えただけで、ぞっとしてしまいますよね。

犬の身体についてしまったダニ(マダニ)が吸血することで、主に皮膚炎や貧血の原因となり、他の危険な病気を媒介する可能性もあります。

本記事では、そんな犬に寄生するダニの一種である「マダニ」について、予防法や対処法をご紹介します。

この記事は以下のような人におすすめ!

・ダニ(マダニ)に噛まれたときの症状を知りたい
・ダニ(マダニ)の見つけ方がわからない
・ダニ(マダニ)の駆虫方法を知りたい
・愛犬についたダニ(マダニ)を自分でなんとかしたい

犬にダニ(マダニ)が付いてしまったら、何をすれば良いの?

そもそもダニとは?

ダニとは

ダニは、屋外から一般的な住宅の中まで、日常生活のあらゆる場所に潜んでいます。

ダニの大きさは、砂1粒ほどの小さいものからゴマ粒ほどの大きさのものまで、様々です。ダニはクモ網に属するため、昆虫のような6本脚ではなく、8本の脚を持っており、触角はありません。ダニは、生涯を通して血を餌にして生息します。

中でもマダニは、一般に家の中に住むダニ(イエダニやヒゼンダニなどの微 小ダニ)とは違って固い外皮に覆われ、その大きさは吸血前であってもイエダニのような微小ダニ(約0.2~0.4mm)の約8~10倍に相当します。

なお、日本に住むマダニの仲間では約20種程度が犬に寄生するとされています。

ダニ(マダニ)に咬まれると、どのような症状が出るのでしょうか?

まず、体の小さな小型犬種の場合、大量に寄生・吸血された際に貧血を引き起こす可能性があります。また、ダニの唾液がアレルゲンとなり、アレルギーを引き起こす場合もあります。

さらに、バベシア症やライム病など、ヒトにも犬にも症状が出る人畜共通感染症を媒介する危険もあり、場合によっては命にかかわります。

バベシア病に感染した犬は、感染から2-3週間で症状が現れると言われており、発熱、粘膜蒼白や、茶色いオシッコをするビリルビン尿などの症状が見られます。気づかず症状が進んでしまうと、重度の貧血、黄疸、および多臓器不全を引き起こす場合もあります。

マダニ以外のダニでは、「ヒゼンダニ」の寄生で「疥癬(かいせん)」という皮膚感染症を発症することもあります。

ヒゼンダニは顕微鏡で見なければ分からないほど小さく、吸血もしませんが、皮膚に巣穴のような穴を掘って寄生するため、非常に強いかゆみが発生します。犬はこのかゆみが不快でかきむしってしまい、皮膚からの出血や脱毛という症状につながります。急にフケ赤い発疹が見られたり、必死で掻いたりしている場合はかかりつけ獣医師に相談しましょう。

同じくヒゼンダニの仲間で「耳ヒゼンダニ」という耳に寄生するダニもいます。こちらも痒みや不快感が強く、耳掃除をしても、すぐに黒い耳垢が大量に出る症状が多くみられます。また、耳が異様に臭い、耳元を頻繁に掻く、頻繁に頭を振る、耳のあたりを触ると嫌がる、などの症状がある場合にも耳ダニ感染への注意が必要です。

ダニ(マダニ)の予防

犬の様子を毎日チェックし、ダニの寄生を防いでくれる駆除薬の定期的な投与(定期駆虫)を行って犬を守ってあげましょう。

駆除薬にはスポット薬タイプ、おやつタイプなどがあり、それぞれメリットやデメリットもあります。また、忌避効果が継続する期間も異なります。

どの薬にしたらよいか不安な方は、かかりつけの獣医師に相談して選ぶこともおすすめです。

またペットフードメーカーの当社で犬を飼っているスタッフが、ダニに対してどのような予防や対策をしているかについては「いよいよ夏本番!犬の暑さ対策はどうしている?」の記事の中で触れています。是非、合わせて参考にしてみてください。

犬についたダニ(マダニ)の見つけ方

ダニ(マダニ)の見つけ方

犬にダニが付いていないかをチェックするときは、手を愛犬の体にそっと沿わせ、小さなしこりやでっぱりがないか、炎症している箇所がないかなどを探します。血を吸った後のダニはパンパンに膨れ上がり、手で触ると分かるほどの、小豆ぐらいの大きさになることもあります。

幼ダニや吸血前のダニは小さくて気づきにくいですが、逆に吸血後のダニが巨大化した場合は、イボのように見えるため、まさかマダニだと気づかない飼い主さんもいます。

ダニは湿気を好むため、首輪の下、尻尾の内側、内また、足指の間、わき、ひじの周り、まぶた、耳、鼻のまわりなど、犬の体でも特に湿気がこもった箇所や被毛の少ないところを好んで寄生しますので重点的に探してみましょう。

犬からダニ(マダニ)を取り除く方法

犬からダニ(マダニ)を取り除く方法

先端の細いピンセットを用意しましょう。できるだけ皮膚の表面に近いところで、ダニをピンセットでつかみます。

力を均等に加えるよう注意しながら、上に引き上げます。ダニの口の部分が破壊されて犬の皮膚に残ってしまう可能性があるので、ダニをねじったり、つぶしたりしないように注意しましょう。もしダニの口の部分が犬の皮膚に残ってしまった場合は、出来そうであればピンセットで口の部分を取り除いてください。
清潔なピンセットで取り除くのが難しい場合は、皮膚が自然に治るまでそっとしておきましょう。

・ダニを取り除いたら、ダニに噛まれてしまった部分の犬の皮膚と、自分の手を消毒用アルコール、ヨードチンキ、石鹸でしっかり洗い流します。数日間は、感染や病気の兆候がないか注意深く見てあげてください。

・また、ダニを取り除いた後、指でダニを押しつぶさないようにしましょう。取り除いた後でも、病気が伝染する可能性があるからです。

・もし寄生されてしまって、自分で駆除するのが難しそうな場合は、かかりつけの獣医師に相談すれば処置してもらえるはずです。

犬にダニ(マダニ)を見つけたときの対処法まとめ

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犬にダニを見つけないためにも、日々の予防が肝心です。犬の体を毎日注意深くチェックし、ダニのような害虫の「エサ」にならないように気を付けてあげましょう!

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この記事を書いた人

なつ インポートマネージャー

「ペットに携わる仕事がしたい」の一心で、2年前に異業界からグローバルペットニュートリション㈱に転職。子供の頃に家にいたセキセイインコとは、友達のように喜怒哀楽を共有して一緒に育った。 学生時代の4年間をアメリカのイリノイ州で過ごす。趣味はテニスで、身体を動かすことが好き。 将来は、人間の家族と犬と一緒に朝活ランニングすることが小さな夢。

Val Culpin

ヴァルはペットキュリアン社に14年以上在籍しています。1978年に犬のゲームに参加して以来、犬が大好きで初めて飼った犬はゴールデンレトリバーでした。それ以来、ブリーダー、ドッグショーへの出陳、ドッグトレーナー、フリスビードッグやアジリティの愛好家として活躍しています。ゴールデンレトリバー、ジャックラッセルテリア、ボーダーコリーなどのさまざまな犬と一緒に人生を楽しんでいます!

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