ペットフードにおけるビタミン類

2020/05/05

ペットフード ビタミン類

ビタミンが美容や体にいい、ということは日常で、よく聞きますよね。では、具体的にビタミンが体内で、どのような働きをしているのかはご存じでしょうか?

ビタミンは病気への抵抗力を高め、酵素システムにおいて、必要不可欠です。また、ミネラル成分を骨や歯の構造成分に変える働きをします。さらに、赤血球の形成、再生、他にも食欲を維持したり、健康な皮膚・被毛を保ったりといった働きをもったものもあり、役割は多岐に渡るとともに、すべて大変重要なものになります。

ビタミンには脂溶性と水溶性の2種類のものがあります。脂溶性ビタミンにはA、D、E、Kがあり、体内に蓄積されています。過剰なこれらの摂取は体にとって毒となる可能性があります。水溶性ビタミンにはB群および、ビタミンCが含まれます。

脂溶性ビタミン

ビタミンA

視力を維持し、感染から体を守る役割があります。適切な量で摂取してください。それは健康的な肌と皮膚のために必要になってきます。ビタミンAの欠乏は、成長期の動物でまれに見られます。

大人の動物では、蓄積されたビタミンAをゆっくりと使用するため、ほとんど観察されません。

毒性は、長期間にわたって過剰に服用された場合、または、数回の食事でも、その中にビタミンAが過剰に含まれている場合も突発的に起こりえます。

ビタミンD

カルシウムとリンの吸収と代謝に必要です。それは正常な骨石灰化を促進し、骨および、関節形成を担います。

犬や猫に必要な量は、カルシウムおよびリンの食事レベルによって影響を受けます。高品質のペットフードを給餌することによって、カルシウム、リン、ビタミンDの必要量が保証されます。

過剰なビタミンDは、くる病、発育不良、心筋、胃壁、肺、血管の軟部組織の問題を引き起こします。

ビタミンE(トコフェロール)

脂肪の酸化を防ぐのに役立つ、生物学的抗酸化物質であり、正常な再生を担っています。ビタミンEの不足は、筋肉の衰弱および、それによる歩行困難をもたらしえます。

ビタミンEの過度の消費が続くと、他の脂溶性ビタミンの吸収を抑制し、血液凝固に問題を引き起こす可能性があります。

ビタミンK

血液凝固機構の要因であるため、抗出血性ビタミンであると考えられています。犬、または猫における食事でのビタミンK欠乏は前例がありません。しかしながら、抗凝固剤を含むげっ歯類の毒を体内に入れた場合、出血が続く可能性があります。

水溶性ビタミン

ビタミンB12と葉酸

多くの代謝機能に関与しています。

これらは、赤血球の形成および神経系の機能にとって必要不可欠です。貧血がこれらの複合ビタミンのいずれかの欠乏の最も一般的な兆候です。

リボフラビン(ビタミンB2)

神経系の機能、エネルギーの利用、健康な皮膚、髪のケア、組織の修復に必要不可欠です。犬で欠損した場合、体重減少、皮膚炎および神経障害として現れます。

ナイアシンおよびパントテン酸

神経系の機能、骨発達、および細胞構造の構築、維持に必要となります。

欠乏した場合、成長不良、肝臓の内部・外部の脂肪の蓄積につながります。

コリン

血液凝固機構の要因であるため、抗出血性ビタミンであると考えられています。犬、または猫における食事でのビタミンK欠乏は前例がありません。しかしながら、抗凝固剤を含むげっ歯類の毒を体内に入れた場合、出血が続く可能性があります。

チアミン(ビタミンB1)

神経系に必要となります。

欠乏した場合、食欲、体重減少、衰弱および痙攣発作に繋がります。

ピリドキシン(ビタミンB6)

神経系機能のために必要です。

欠乏した場合、貧血、成長不良、神経系の変性および痙攣の原因となります。

ビオチン

健康な皮膚と被毛に必要です。

もし皮膚炎を起こしていたり、毛が少なかったりした場合、不足している証拠です。

ビタミンC

体内合成できないヒト、その他の霊長類、モルモットおよび魚にとって、特に必要なビタミンです。

様々な臓器、血管、神経を支持して結合する組織であるコラーゲンの形成に、重要となります。

まとめ

ペットキュリアン社のようなプレミアムペットフードを生産しているメーカーのレシピでは、必須である栄養素の安全かつ必要な量を維持しています。これらは、ビタミンをカプセル化し、熱耐性レベルを上げることにより、処理中の栄養価の損失を補います。

これらのビタミン量は、あらゆる種類の栄養素毒性を引き起こすほど高くなく、常に安全な上限にあります。しかしながら、この安全量または栄養バランスは、特定のビタミン、およびミネラルの過剰供給によって破壊されることがあります。