犬とのお散歩。リードの引っ張り癖を直す6つのヒント

2021/10/29

犬 散歩 引っ張り癖

多くの犬たちにとって、お散歩は一日の一番の楽しみです。

のびのびと歩き回り、外の空気や音に触れられる特別な時間です。ただ、中には、興奮のあまりグイグイとリードを引っ張ってしまい、飼い主さん や周りの人を困らせてしまう子もいます。

リードを引っ張れば自分の首や喉が痛くなったり、怪我に繋がったりするにもかかわらず、なぜ引っ張ってしまうでしょうか?

犬にとって、リードで繋がれたり人と同じ速度で歩いたりするのは元来自然なことではありません。人間が歩くよりもかなり速い速度で移動するオオカミの子孫だということを覚えておきましょう。

次に、あなたの行動が思わず犬の引っ張り癖を助長してしまっていることもあります。犬がリードを引っ張り、あなたが引っ張られるがままその方向に進んでしまうことで、引っ張り癖を容認したことになってしまいます。

これにより、犬は、自分の行きたい方向にあなたを誘導するにはリードを引っ張れば良いんだ!と思い込んでしまうのです。

リードの引っ張り癖を直すポイントは、直すための練習方法を正しく知ることです。

ここでご紹介する6つのポイントをおさえて、犬とのお散歩を「綱引き大会」ではなく、お互いにとって楽しい時間に変えてみましょう!

この記事はこんな人におすすめです

安心して犬と散歩したい方

犬のリードを引っ張る癖が治らなくて困っている方

1.ドアを使って勝手に前に飛び出さない練習

外 練習

リードを付けて歩く練習の前に、まずは勝手に前に飛び出さないようにする練習です。

普段通りにお散歩の準備をしますが、もしドアを開けた瞬間に犬が外へ飛び出そうとしたら、すぐにドアを閉めてしまいましょう。まだリードは付けずに、勝手に前に飛び出そうとしたらどうなるかを犬に教える練習になります。

犬がドアに向かってダッシュすることなく、ドアを開けられるようになったら、いよいよお散歩のスタートです。

この練習で、「焦って前に行こうとしたところで思い通り外に出ることはできない」のだと理解させ、外に出るためにはあなたの隣にいないといけないのだと認識できるようになります。

2.引っ張り癖を直すUターンの活用

犬に引っ張られたままお散歩を続けることは、引っ張り癖を容認していることになってしまいますのでやめましょう。

引っ張り癖を直す方法の一つは、引っ張られている方向と逆方向を向くことです。

リードがピーンと張るまで犬がそばを離れてしまったら、引っ張られる方向と逆方向に向かって歩き始めましょう。

これを行っていると、最初のうちは進むことができないかもしれませんが、まずは前に進むこと以上に粘り強さが大切ですので、焦らず、地道に練習を続けましょう!

3.あなたの隣にいることに慣れさせましょう

外 練習

リードがたるむ程度の位置でお散歩するには、犬は意識してあなたのすぐ横を歩く必要があります。そのためには、あなたの足元にじっと立っていられるようにならなければなりません。

ここでの最適な練習は、家の中で、あなた自身と壁の間に犬を挟むように立ちます。そのまま隣でじっとすることが出来たら、褒めてご褒美をあげましょう!

4.あなたの横を歩けるようにしましょう

あなたの横でじっとすることが出来るようになったら、次のステップに進みましょう。

小さく一歩だけ前に進み、犬が付いてきたら、ご褒美をあげます。

あなたの横にぴったりくっ付いたまま数メートルほど歩けるようになるまで、必要に応じて何度も繰り返し行います。

5.いよいよ外でのお散歩の練習

外 練習

落ち着いて時間が取れる日に、壁沿いを歩く練習を外で繰り返し行ってみましょう。あなたの横にいると良いことが起きる!と犬に覚えてもらえるよう、横にいる間はたくさん褒めてご褒美を与えると良いでしょう。

6.お散歩デビュー

あなたの横にいるとご褒美がもらえることを犬が覚えたら、いよいよお散歩に行ってみましょう!

それまでのトレーニングの成果を発揮する時間です。元気が有り余っている犬の場合はお散歩が退屈だとイライラしてしまいますので、お散歩の前にゲームや追いかけっこをするなどして、ストレス発散もさせてあげると良いでしょう。

犬がリードを引っ張ってしまったら、そのまま来た道を戻るようにUターンします。「リードを引っ張っても行きたい方向には行けない」ということを覚えてもらいましょう。引っ張るのをやめてあなたの横に戻ってきたら、ご褒美を与えて褒めてあげましょう。

お散歩中、犬があなたの横を歩くことができているうちはご褒美を与え続けましょう。リードを引っ張らない限り、ずっとご褒美を与え続けても構いません。

特に気が散りやすい子の場合、お散歩の最初から最後まで続けられるようになるまでは時間がかかるかもしれません。

それでも、犬が何かに気を取られていたり、別の方向を見ていたりしても、「あなたの横を歩く」という良い行動を強化するためにもご褒美を与えることが大切なのです。そのためには、ご褒美を犬の鼻の前に持っていき、食べるまで待ちます。

繰り返しになりますが、犬がリードを引っ張り始めたら、Uターンして来た道を戻りましょう。何か声を掛ける必要はなく、黙ったまま行います。

この方法が効果的な理由の一つが、あなたがUターンした瞬間に、犬のほうが後ろにいることになるからです。再びあなたを追い越そうとするにはあなたの横を通る必要があり、横を歩く犬にご褒美を与える絶好の機会となります。

これも繰り返しになりますが、犬がリードを引っ張ってしまった瞬間にあなたが回れ右をすることで、引っ張っても行きたい方向には進めないことを覚えさせます。リードを引っ張るのをやめたらすぐに、ご褒美を与えて褒めてあげましょう。

練習の最初は簡潔に、そして最後は必ず気持ちよく終えるようにしましょう。

犬にとってこのような練習は歩き方からすべてを変えることを求められているのであり、新しいことを一気に詰め込まれるのはとても疲れることなのです。

「ただの」引っ張り癖?もしかしたら人慣れ・犬慣れが出来ていないかも?

犬によっては、いわゆる何か「きっかけ」があったときにだけリードを引っ張ってしまう子もいます。お散歩中に他の犬や人を見かけると、気になって反応してしまうのです。

引っ張る原因がこのような場合、犬の周囲に対する反応から変える必要があります。犬があなたの隣を歩いたらご褒美をあげる、という方法では上手くいかないのです。

犬がリードを引っ張る原因がただの引っ張り癖なのか、周囲に敏感に反応してしまう性格からなのか、どう見分ければ良いのでしょうか?

もし犬が、周りに他の犬や人がいないのに引っ張ってしまう場合、前述した引っ張り癖を直す練習を取り入れましょう。

他の犬や人が見えたときにだけ引っ張ってしまい、ストレスや興奮を感じているようであれば、ここでご紹介している練習とは別に「人慣れ」「犬慣れ」の練習が必要かもしれません。

「人慣れ」や街中などの環境変化への適応の仕方については「怖がりの犬も大丈夫!環境の変化に適応させるためにするべきトレーニング」に詳しくまとめていますので、合わせて読んでみてください。

またお散歩ができるようになるとドッグランに一緒に行きたいと思うこともあるでしょう。そんなときは「【施設紹介付き】ドッグランを利用するときのマナーとは?トラブルを避け、安心して利用するためのヒントを紹介」を参考にしてみてください。

犬とのお散歩まとめ

スムーズにあなたの横を歩くように教えることは、さほど難解でもなければ、高価な道具も必要ありません。必要なのは、我慢と、粘り強さと、一貫した態度と、たっぷりのご褒美です!

練習はじめの段階では、日数をかけて短時間の練習を行いましょう。最初の練習であなたの横にいること=良い事が起きる!と覚えた子は、より早く、より自信を持ってあなたの隣を歩きたがるようになりますよ。

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この記事を書いた人

Steffi Trott スピリット ドッグトレーニングの創設者

シュテフィ・トロットは、数千頭もの犬を対面やオンラインでトレーニングした経験を持つベテランのドッグトレーナーです。ゲーム形式のトレーニングを専門として、リアクティブな犬や怖がりの犬を対象に活動しています。

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