猫が便秘になったとき症状は?ツライ便秘の原因と治療法を解説

2021/05/19 更新日:2021/11/30

猫 便秘

猫は、私たちが思っている以上に私たち人間に近い存在です。

というのも猫と人間の身体的特徴はほとんど似ていないように思われるかもしれませんが、実は猫と人間は、遺伝子の90%を共有しています。さらに猫は約1万年前に農耕民族を助け、身を守るために人間の生活に溶け込んで「自己家畜化」したという証拠もあります。

つまり私たちと猫は、古代から共生関係にあります。

ただし、残念なことに猫もまた私たちと同じように病気や疾患を抱えています。特に人間と同じように猫も便秘に悩まされることがあり、放置すると深刻な健康上の問題に発展することがあるのです。

愛猫が便秘になっているかどうかを見分ける方法

猫 便秘

猫が便秘かどうかを見分ける兆候

・2日以上排便がない
・力んでいるのに便が出ない
・嘔吐している
・小さくて表面が乾燥した硬い便や血の混じった小さな緩い便がでる
・トイレ以外でウンチをする
・無気力になっている
・食欲不振

便秘とは、腸内に便が溜まって、うまく排出できなくなっている状態です。

猫が便秘になっているかどうかを見極めるいくつかのはっきりした兆候があります。

2日以上排便がない

回数や量には個体差があるため一概に判断はできませんが、猫は少なくとも1日1回は排便をすると認識しておきましょう。

力んでいるのに便が出ない

腸内に便が大量に溜まっている場合、普段より長く力んでいるのに便が出ないことがあります。また、排便時に痛みを感じて鳴き声をあげることもあります。

特に雄猫の場合、便秘以外に尿路感染症の疑いがある場合も同じような症状が見られます。便秘と下部尿路のトラブルの両方の可能性を考える必要があるでしょう。

・嘔吐している

水分不足などの理由で便秘気味になっていると、便は猫の体内で固くなってしまいます。固い状態のうんちを力んで出そうとすると、嘔吐してしまうことがあります。

小さくて表面が乾燥した硬い便や血の混じった小さな緩い便がでる

猫が便秘になると便の水分が腸に吸収されるため、表面が乾燥した硬い便が出るようになります。

猫の便は、適度に固まった円柱状になることが健康的であり、乾燥しすぎたり、硬すぎてコロコロの状態だったりする場合は、健康的なウンチとは言えません。

硬くて短いコロコロとした便が何日も続く場合は便秘の可能性があります。

他の目に見える兆候として「トイレ以外でウンチをする」「無気力になっている」「食欲不振」などがあります。

中にはこれらの症状が見られなくても数日に一度しか排便しない猫もいます。このような状態は、決して正常ではないので注意が必要です。つまり愛猫が毎日ウンチをしないのであれば、便秘になっている可能性があるということです。もちろん上記に挙げた症状は、全く関係のない問題に起因している可能性もありますが、そうした関係のない問題が便秘を引き起こしやすいのです。

猫の便秘の原因

猫の便秘の原因

猫が便秘になる理由

・脱水症状
・食事の問題・フードが合っていない
・腸に異物が詰まる
・外傷や神経の損傷や関節痛による排便時の痛み
・腸や肛門の異常、病気
・内服薬の影響
・トイレの環境の問題
・おもちゃの誤飲
・その他(腫瘍やヘルニア、肥満など)

1つずつ詳しく見ていきましょう。

・脱水症状
猫は、もともとあまり水を飲まない傾向があります。そのため食事や水を十分に摂取できていない猫は、脱水症状になり便が硬くなり、便秘になってしまう場合があります。

食事の問題・フードが合っていない
猫は肉食動物であり、動物性タンパク質や脂質を多く必要とする動物で炭水化物や繊維質の消化は苦手と考えられています。しかし、その子の運動量や生活環境、体質に合った適度な繊維質や腸内環境を整える食事は必要です。フードが体質に合わない場合、便秘の症状が出てしまうことがあります。

・腸に異物が詰まる
何かを誤飲してしまって、腸に異物が詰まった場合、物理的に便秘を引き起こす可能性があります。また、猫は毛繕い(グルーミング)が好きな動物です。この時、舌に付いた毛を飲み込むことがあります。少量の毛であれば問題なく便と一緒に排出することができますし、たまった毛を上手に吐き出す子も多いですが、このような行動が苦手な猫の場合は、便秘の原因になることがあります。

・外傷や神経の損傷や関節痛による排便時の痛み
猫は、排泄時に痛みを感じる際、便意を我慢して便秘になってしまうケースがあります。

・腸や肛門の異常、病気
腸内に腫瘍やポリープができると、便が腸内に滞留して便秘が起こりやすくなります。また、肛門周辺の炎症などで痛みを感じると、排便を我慢して便秘になることがあります。

・内服薬の影響
病気の治療のために飲んでいる薬の影響で便秘が起こる可能性もあります。例えば、抗生物質や抗がん剤、血圧降下剤などの一部では、副作用として一時的に 排せつサイクルが乱れ、排便しにくくなることがあります。

・トイレの環境の問題
猫は清潔で落ち着いたところで排泄することを好みます。トイレが汚れていたり、他のネコとトイレを共有していたり、家族が行き来するような廊下や玄関など落ち着かい場所やトイレが変化したことが原因で排便を我慢して、便秘になることがあります。

・トイレの環境の問題
猫は清潔で落ち着いたところで排泄することを好みます。トイレが汚れていたり、他のネコとトイレを共有していたり、家族が行き来するような廊下や玄関など落ち着かい場所やトイレが変化したことが原因で排便を我慢して、便秘になることがあります。

・おもちゃや紐・リボンの誤食
おもちゃや紐、リボンなどの異物を誤飲することにより、結果的に腸が詰まって嘔吐をともなう便秘を引き起こすこともあります。飲み込んだ異物が大腸の中で詰まると、あとから出来た便が渋滞を起こす(腸閉塞)につながるリスクがあります。この状況では、便秘であることよりも、異物による腸管へのダメージの危険性が問題です。
早い段階で気付き動物病院を受診すれば、口から吐き出させる処置ができるケースもありますが、異物の大きさや位置によっては、内視鏡手術・開腹手術が必要になります。

他にも腫瘍やヘルニア、肥満などが原因となるケースが挙げられます。

便秘の症状は、他の問題に気づくきっかけにもなります。

例えば、脱水症状は、一般的に腎臓病などの大きな病気の兆候として知られています。腎臓病など内臓の病気にかかっている場合、全身の脱水症状を引き起こすため、脱水により水分が不足し、ウンチが固くなることで排出しにくくなり、便秘になるからです。

つまり病気の症状のひとつとして便秘になることがあるのです。大きな問題となる前に、必ず猫が便秘になった原因がどこにあるのか、できるだけ早く突き止めるようにしましょう。

猫の便秘の治療法

猫の便秘の治療法

便秘の治療法

・食事内容の見直し・運動不足にしない
・こまめにブラッシングを行う
・猫好みのトイレ環境に整える
・輸液治療
・摘便

治療は、根本的な原因を治療することと、その結果として引き起こされる便秘を治療することの組み合わせとなります。

どのような治療が必要かについては、便秘の重症度と猫の苦痛の度合いによります。

食事内容の見直し

まずは猫がいつでも水分を取れるように環境や食事を見直すことが大切です。

飲み水をこまめに入れ替えたり、置く場所を増やしたりして、猫が水を飲みやすい環境を整えましょう。猫の中には流水を好む子もいますので、蛇口や猫用自動給水器(ウォーターファウンテン)から直接あげてみるのもよいでしょう。

それでもあまり水を飲まない場合は、適度な食物繊維を含む食事や食物繊維を含むサプリメント、他にもウェットフードやスープタイプのトッピングを与えるなど、食事の水分量を増やすのも有効です。

今では多くのペットフード会社が食物繊維の多い食品を扱っていますので、獣医師に相談の上、最適なフードを食べさせてあげましょう。また獣医師から下剤やウンチを柔らかくする薬の服用を勧められることもあります。

当社でも腸内環境を整え、健康な免疫機能をサポートするプレバイオティクス・プロバイオティクスをしっかり配合したフードや消化吸収に優れたウェットフードを販売していますので、検討してみてください。

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運動不足にしない

運動不足になると便を押し出す腸の動きが弱まってしまい、便秘につながります。1日5分でもいいので毎日の運動する機会をつくってあげましょう。

猫は平面の運動よりも、昇降の運動を好みます。具体的にはキャットタワーを使ってみたり、家具の配置を工夫したり、立体的な運動ができる環境を作ってあげるのがおすすめです。

こまめにブラッシングを行う

グルーミングで飲み込んでしまった毛玉による腸の詰まりを防ぐために、こまめなブラッシングが効果的です。ブラッシングによって余分な毛を取り除くことで、猫がグルーミングした時に飲み込む毛の量を減らすことができます。

猫好みのトイレ環境に整える

猫が便意を我慢していたり、トイレを使ってくれなかったりする場合は、その猫が好む環境へとトイレを変えてあげる必要があります。まずはこまめに掃除して、トイレの汚れをなくすことが大切です。

その上で、トイレの砂の種類を変えてみたり、静かで落ち着ける場所に移したり、猫の数より1つ多くトイレを設置したり、猫がトイレしやすい環境を探っていきましょう。

輸液治療

脱水が原因で便秘になっている場合は、皮下輸液が必要になることがあります。これは1回限りの場合もあれば、継続的な治療が必要な場合もあります。

腎臓病が原因で脱水症状を起こしている猫には、継続的な輸液治療が必要になることがあります。しかし、皮下輸液による治療は、イメージするほど怖くも難しくもないので安心してください。多くの獣医師が病気の猫を通院させるストレスを与えるより、自宅での飼い主によるケアを推奨しており、皮下輸液のやり方を教えてくれるはずです。

あまりにも便秘がひどい場合には、浣腸をしたり、それでも便が詰まっている場合には、直接指を肛門に入れて、便を掻き出す「摘便」をしたりする必要があるかもしれません。後者の場合、猫にかなりの負担が掛かるため麻酔が必要となります。

便の除去が無事に成功すれば、猫はそれ以上の問題を起こすことはないはずです。もしそれでも根本的な原因が解決されない場合は、繰り返し起こる場合もありますので、食事や運動の改善などできることから再発防止を心がけてみましょう。

猫の便秘を放置するリスク

猫 便秘

便秘を放置してしまうことで最悪のケースとなってしまうときもあります。

便秘がひどく、長い間気づかずにいると、腸内に便がどんどん溜まってしまい、大腸の一部である結腸が巨大化する「巨大結腸症」になる恐れがあります。このような場合、腸を切断する外科手術をして取り除くしかありません。

この手術は、他の手術と同じように合併症を引き起こす可能性がありますが、適切な処置が行われれば猫の命は助かる場合が多いです。

時間が経てば経つほど、溜まったうんちは水分を奪われ、硬くなります。腸の活動も弱まり、さらに苦しい便秘を繰り返してしまいます。そして、便秘が慢性化すると食欲が落ちて体重が減少してきたり、嘔吐したりといった症状があらわれてくることがあります。こうした状態や2~3日間うんちが出ない場合は、愛猫のためにも早めに獣医師に相談しましょう。

猫の便秘についてまとめ

猫 便秘 まとめ

猫は、「水分をあまり取らない」「環境次第ではトイレを我慢してしまう」といった猫特有の性質もあって便秘になりやすい生き物です。

そのため便秘になることは珍しいことではありませんが、便秘がひどくなったり、長引いたりすることで重症化してしまうと手術が必要になることもあります。

ただし、中には人間が自分の飼い猫に便秘のトラブルがあることに気が付かないまま、一生を終える猫もいます。そうならないためにも、飼い主さんはできる限り猫の変化に気づいてあげて、対処できるよう今回の記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

Magda Romanow

マグダは、22年間、動物救援団体に関わり、18年前には自ら猫のシェルター「Katie's Place(キティズプレイス)」をオープンしました。以来、Katie's Placeは猫専門のシェルターとして大きな成長をとげています。Katie's Placeは猫にとって最後の受け皿であり、いつも満員です。

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