夏に限らず要注意!犬の熱中症について症状や対策をご紹介

2021/04/18

犬 熱中症

地球上から見える最も明るい恒星「シリウス」のことを「dog star」と呼び、真夏のことを「dog days」と呼ぶことをご存知でしょうか?

日本では、冬の夜空に見え、冬の大三角の一つとして知られる「シリウス」ですが、古代ギリシャやローマといった場所では7月から8月の夜明けころに「シリウス」が輝き始めます。

古代ローマ人は、星の動きが気温の上下に関係していると考えていました。「シリウス」は、おおいぬ座で最も明るい星だったので、彼らは「シリウス」のことを「ドッグスター」と呼び、この星が蒸し暑さの原因であると信じていたのです。

原因が何であれ、夏の間、ペットの飼い主は愛犬が熱中症にならないように細心の注意を払う必要があります。熱中症は愛犬の生命を脅かすものであり、数分で命が奪われる可能性があるからです。

また、最近では夏以外でも急に暖かくなったり湿度が高かったりする日があります。実のところ、食中毒や熱中症の被害は、真夏よりも、急に昼間の気温が高くなるゴールデンウィーク頃から6月頃、9月~10月頃など、いわゆる行楽シーズンで、つい油断しがちな時期に起こるケースが多いと言われます。

「夏」という季節にとらわれず、天気予報や環境をよく確認し、必ず対策を整えるようにしましょう。

犬は体温調節が苦手

犬 体温調節

暑い季節には、愛犬が新鮮な水をいつでも飲めるようにしてあげましょう。

私たちと同じように、犬も暑さであっという間に脱水症状になってしまうので、体を冷やすためにたくさんの水が必要となります。

また犬は体温調節が苦手な動物であることを理解しておきましょう。

人間には皮膚に汗腺があるため、汗をかくことで体温調節をすることができます。しかし、犬の皮膚にはそもそも汗腺がありません。犬の汗腺は、足の裏の肉球にあり、発汗することはできますが、体温調節にはあまり影響しません。

では、犬はどのように体温調節をしているかというと、汗をかかない代わりに「ハァハァ」と呼吸すること、いわゆるパンティング によって体温を調節しています。パンティングは、犬達が普段から行っている呼吸なので、飼い主は、愛犬が体温の上昇や水を必要としていることに気づかないケースがよくあります。

特にシーズー、フレンチブルドッグ、パグ、ペキニーズ、ボストンテリアのように短頭種(マズルの短い犬種)は、注意が必要です。

彼らは体の構造的に早く呼吸することが苦手で体温調節が難しいと言われており、熱中症になりやすいからです。このようなタイプの犬には、家の中の最も涼しい場所で過ごせるよう過ごせるようにしてあげて、早めからエアコンでの温度調整を行ってあげましょう。

犬の熱中症対策

犬 熱中症対策

熱中症は、外部からの過剰な熱に体の冷却機能が追いつかず、体温が41℃以上になったときに起こります。

熱中症を放置すると、肺や腎臓、脳など生命の維持に欠かすことのできない複数の重要な臓器のはたらきの著しい低下(多臓器不全)を引き起こし、死につながる可能性があります。

犬の熱中症を防ぐための方法とは?

犬 熱中症対策

1. 水分補給をこまめに行いましょう

愛犬との散歩の際には、必ず水筒を携帯しましょう。そして、散歩時は水分補給をこまめに行い、クールネックや水をかけられる霧吹きなどを用意するとより良いでしょう。

またそもそも夏場は日中のお散歩は控えるようにしましょう。

2. タオルや保冷剤で冷やしてあげましょう

喘ぎなど熱中症の症状が現れたときには濡れたタオルや保冷剤を犬の体に当てて冷やしてあげましょう。濡れたタオルの上を空気が動くことで冷却効果が得られるからです。

また、最近ではジャケットの裏地にゲルを使用して冷却するクーリングジャケットも数多く販売されています。ジャケットを冷たい水に浸すと、ジェルが膨らんで冷却効果を発揮してくれますので、オーバーヒートした愛犬の体温を快適に冷やしてあげることができます。

また、子供たちが家の庭や車庫、バルコニーでプール遊びをするとき、犬も一緒に遊んであげれば、犬達はきっと大喜びするでしょう。水が好きな犬ならば、そのプールに寝そべったり泳いだりして体を冷やすために使えることもあります。

日陰で休める場所を用意してあげましょう

日中の暑い時間帯に愛犬が外にいる場合、涼しくて日陰で休める場所を用意してあげることが大切です。また日陰の場所にいても、新鮮な水が与えれる状況であることが大事です

そもそも日中の暑さの中、愛犬が涼しい家の中で快適に過ごせるなら、それに越したことはありません。

4. 運動や散歩は涼しい時間帯に行いましょう

暑い時期には、毎日の散歩や運動は、早朝や夕方の涼しい時間帯に行い、熱いアスファルトなどアスファルトなどでペットが足をやけどしないように注意しましょう。

また、ダックスフンドなど足の短い犬種は、常に熱い地面に近いところに体があることになります。特に地面から反射する熱に気を配ってあげましょう。

5. 愛犬の食事を調整しましょう

あまり知られていませんが、夏の暑い時期には犬の食事を調整することが良い対策になる場合もあります。

高タンパク質の食事を与えると、体温が上昇して水分補給の必要性が高まることがあると言われているため、夏の暑い時期には普段より低タンパク質の食事にしてみるなど、タンパク質レベルを調整してみると良いかもしれません。

6. 外出の際は、愛犬を車の中に放置しないようにしましょう

外出するときは、車から降ろすことができるペットフレンドリーな目的地へ行くとき以外は、犬を家に置いておきましょう。毎年、何百頭もの犬が、高温の中に放置された車の中で命を落としています。

炎天下や太陽の下に置かれた車内の温度が危険なレベルにまで上昇し、愛犬が熱中症になってしまうまでにはわずか数分しかかかりません。

熱中症が疑われる症状とは?

熱中症 症状
  • パンティング(ハッハッと呼吸が荒く、喘いでいる)
  • 脱水症状
  • よだれが増える
  • 39℃以上への体温の上昇
  • 歯茎や、耳の内側、肉球の間(パッドの間)などの皮膚が薄い部分が普段より赤くなる
  • 少量の尿しか出ない、または尿が出なくなる
  • 呼吸数や心拍数が増える
  • 不規則な心臓の鼓動
  • 泡をはく
  • 心臓や呼吸が停止する
  • 肺に水がたまり、突然呼吸困難に陥る
  • 落ち着きがなく、ソワソワとしている
  • 痙攣している
  • 筋肉がプルプル震えている
  • ふらついたり、 酔っぱらったような歩き方や動きをする
  • 刺激を与えても意識がない

犬の熱中症はどのように治療すればよい?

犬 熱中症 治療

できる限り熱中症の症状に早く気づくことが、その後の回復には重要です。

愛犬の体温上昇が、天候や密閉された部屋、運動などの環境と関連づけられる場合に最初にとるべき行動は、愛犬の体温を下げることです。

体温は、徐々に下げていくのがベストで、危険も少ない対処方法です。

また水を使って体温を下げる場合、氷や氷水のような冷たい水は使わないように注意しましょう。氷や冷たい水は、体表面の血管を収縮させ、熱の放散速度を低下させる可能性があるからです。また、体を揺さぶることも好ましくありません。これは、体が熱を作り出すためのメカニズムだからです。

そして、氷水のような冷たい水ではなく、常温の水を愛犬が自由に飲めるようにしてあげましょう。決して無理に飲ませないようにしてください。

外からの体温調節方法としては、水を犬に吹き付けたり、体全体を水に浸したりするのが良いでしょう。冷たい濡れたタオルでくるんだり、扇風機で子犬を冷やしたりすることもおすすめです。

通常の体温より低くならないように、体温が39度前後(直腸体温計を使用)になったら対処を止めます。そして、すぐに獣医師のもとへ連れて行きましょう。

一度熱中症を経験した犬は、再び熱中症になりやすいので、その後は熱中症の兆候に細心の注意を払い、必要に応じてすぐに対応できる備えをしておきましょう。

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この記事を書いた人

Val Culpin

ヴァルはペットキュリアン社に14年以上在籍しています。1978年に犬のゲームに参加して以来、犬が大好きで初めて飼った犬はゴールデンレトリバーでした。それ以来、ブリーダー、ドッグショーへの出陳、ドッグトレーナー、フリスビードッグやアジリティの愛好家として活躍しています。ゴールデンレトリバー、ジャックラッセルテリア、ボーダーコリーなどのさまざまな犬と一緒に人生を楽しんでいます!

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