麻布大学 獣医学部 獣医学科卒業。東京都内の動物病院で臨床医として勤務。
その後、獣医師として栄養学をより深く学ぶことで、犬猫の健康を臨床医時代とは違う視点からもサポートできるのではと考え現在に至る。毎日欠かさず動物関係のSNSをみることで日々癒されている。
2025/06/25
犬を飼っていると日課になるお散歩。今までの経験やなんとなくの気分でお散歩の時間や距離、頻度を決めている人も多いのではないでしょうか?
犬にとってお散歩は外に出られて、飼い主と一緒に歩ける楽しく幸せな時間です。そんな時間もそれぞれの犬の必要な運動量に合ったものでないと、逆に犬の健康を害してしまう場合もあります。
せっかくのお散歩の時間をただ楽しいだけでなく、犬の健康管理に繋げていくためのポイントを解説していきます。
【 目 次 】
お散歩は長く激しい運動量を好む犬、反対に外に出るのもあまり好まず、お散歩は短く済ませたい犬など犬によっても様々です。
お散歩の最適な長さは犬種、年齢、体調などを考慮して決めなくてはいけません。
一般的にお散歩の目安とされている、1日当たりのお散歩の距離の目安は以下になります。
上記はあくまでも目安になりますので、その時の犬の体調や気候などによっても変わります。
歩いている途中に頻繁に立ち止まってしまったり、帰宅してからぐったりしている様子が見られたりするのであれば、お散歩が長い可能性があります。
元々牧羊犬や狩猟犬だった運動量の多い犬種に比べて、運動量がそこまで必要ない愛玩犬は短時間でも十分な運動量になっている場合もあります。
人間と同じように、過度な運動は関節に負担がかかります。
関節に異常がある犬にもある程度の運動は必要ですが、運動量や負荷の程度によっては負担になる可能性もあります。
お散歩の途中や帰宅後に足を挙げている、歩きたがらない、どこか痛そうにしているなど、いつもと違う様子が見られたら運動量が多い可能性があります。かかりつけの動物病院で相談してみると良いでしょう。
特に夏場は熱中症のリスクもあります。
暑い時期のお散歩では、なるべく涼しい時間に行くこと、走ると体温が上昇しやすくなることなどを考えたうえで出かけましょう。
熱中症のリスクを下げるためには、途中で水を飲む時間を作る、体を冷やせるグッズを持っていく、なるべく木陰を歩くなどの工夫が必要です。
もしお散歩中にいつもと違う様子が見られたらすぐに散歩を切り上げ、必要であれば動物病院で診てもらってください。
お散歩から帰ってきた後も元気いっぱいな場合はお散歩の時間が短い可能性があります。
また、運動不足によるストレスから無駄吠えや甘噛みなどをする場合もあります。
お散歩でも足りなさそうな場合はドッグランを活用してみても良いでしょう。
散歩を通じて他の犬や飼い主以外の人と接することで犬社会のルールを学ぶことができます。
散歩をあまりしないとこの社会性が育ちにくいため、知らない犬や人に異常に吠えてしまったり、車や自転車・救急車のサイレンの音など少しの刺激にもびっくりしてしまったりしやすくなることもあります。
さらに社会化ができていないと分離不安などに繋がる可能性もあります。お留守番、ペットホテルや動物病院での入院などができないと、いざという時に困ることになってしまうかもしれません。
運動不足だと肥満になるリスクが高まります。
肥満になることで関節にも負担がかかり、呼吸器疾患などに罹るリスクも上がるため、長時間の運動ができないという悪循環に陥ってしまいます。
特に避妊・去勢手術の後だとホルモンバランスが乱れることで太りやすくなります。
今までと同じ生活習慣では肥満になってしまう可能性が高まるため、体重を確認しながら上手く運動量や食事を調整しましょう。
運動での消費カロリーを増やすためには、少しずつ散歩の時間を増やしたり、階段や坂道がある道を選んでみたり、自宅での遊びを増やしたりしても良いでしょう。日課であるお散歩で楽しく体重管理ができるのは犬にとっても良いことです。
運動で体重管理ができない場合は、食事を管理することで摂取カロリーを抑え、健康体重を維持する必要があります。
お散歩の時間や距離などについて解説しましたが、必要な運動量はその犬の体格や犬種、その時の健康状態、天候などによって様々です。
その時々に合ったお散歩ができるためには、日頃から犬の様子をよく見ておくことが大切です。
お散歩やドッグランなどで楽しく運動をすることは健康維持やストレス解消にもなります。しかし肥満だと呼吸器疾患や関節疾患に罹るリスクが上がってしまうため運動量が制限されることもあります。
肥満が気になる、運動量で適正体重が維持しにくい場合には食事管理を見直してみることをおすすめします。
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